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2012-06-06(Wed)

沙村広明『シスタージェネレーター』


シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)
(2009/09/23)
沙村 広明

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あらすじ

「久誓院家最大のショウ」:
3年前に母親が死に、父親と二人暮らしになった馨。
だが、1年前に家政婦の佐帆がやってきた。
父親と佐帆の距離の近さに嫌悪感を抱く馨。
父はまた、かおるのさまざまな姿をビデオに撮り、しばしば馨を怒らせていた。

「ブリギットの晩餐」:
ストリートの孤児のブリギットは、いっしょにいた兄に死なれる。
見知らぬ男に拾われ、孤児のオークションに出され、ツヴァルトグリフ家に買われる。
そこでブリギットに与えられた仕事は、包帯だらけの男と夕食を共にすることだった。

他、女子高生が主人公の連作短編「制服は脱がない」、
西部劇マンガ「エメラルド」など、全6編収録。


感想・みどころ

「久誓院家最大のショウ」の馨は、父親と佐帆の関係が気に食わない。
それは、母親への思慕や、母以外の女性と親しくする父への嫌悪感ではなく、
何かよくわからない、もっと違った感情からだ。

「久誓院家最大のショウ」や「ブリギットの晩餐」など、少し怖い作品もあれば、
「制服は脱がない」のようなちょっとコミカルな作品もあれば、
「エメラルド」のような、アンチ・ヒーローものまである。

結構バラエティーに富んだ作品集。

「ああ
 お腹いっぱいで
 眠い――」


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2012-06-05(Tue)

沙村広明『おひっこし』


竹易てあし漫画全集 おひっこし (アフタヌーンKC)竹易てあし漫画全集 おひっこし (アフタヌーンKC)
(2002/06/19)
沙村 広明

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あらすじ

遠野禎はゼミの先輩の赤木真由のことがすき。
赤木さんには彼氏がいるが、大学を卒業して海外に行ってしまった。

禎と同じゼミの幼馴染の小春川玲子は、同じゼミの木戸草介と付き合っている。
それぞれ別々のバンドを組んでいる小春川と草介は、ある日対バンする。

そのライブの打ち上げで貞は、赤木さんをデートに誘い、二人は動物園に行く。
そのお返しに、貞は赤木さんの地元の友人の連れてきた男(イタリア人)と飲み比べをすることに。

そのイタリア人、バローネ・アッサシーノは、母をおいて日本に帰った父親に復讐するために、
亡き母のためにもと、ひとりで日本に来ていた男だった。

だが、父はすでに死んでいて、バローネは何のために日本に来たのか分からなくなっていた。
日本で働くことにしたバローネは、経歴を偽り、禎たちの通う大学の講師となった。

表題作のほか、女性漫画家の数奇な半生を描いた「少女漫画家無宿 涙のランチョン日記」、
作者の京都紀行の「みどろヶ池に修羅を見た」を収録。


感想・みどころ

貞は赤木さんのことが好きで、小春川は禎のことが好きだが言い出せない。
というようなことが物語の大きな筋のようだ。

なんだけど、ちょこちょこ話が脱線する。

小春川のバンド、くるくるパパの曲の歌詞をわざわざ載せたり、
動物園の動物のデータをロールプレイングゲームのモンスターのデータみたいにしたり、
バローネの過去の話とか、父親が「例の事件」(何?)で死んでいたりする。

変なところで細部が細かかったりして、
で、結局何の話だったっけ? となることもしばしば。

でもそこがおもしろかったりする。

「何を切る?」

2012-06-03(Sun)

諏訪緑『諸葛孔明 時の地平線』(文庫版)⑧


諸葛孔明 時の地平線 8〔文庫〕 (小学館文庫 すA 13)諸葛孔明 時の地平線 8〔文庫〕 (小学館文庫 すA 13)
(2009/12/15)
諏訪 緑

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あらすじ


陸遜を倒すと言い出した孔明に対し、劉備は子竜に処刑を命じる。
だが子竜の説得によって、孔明は思い止まり、呉との和平交渉を進める。

222年、劉備は病に臥せったまま、危篤状態にあった。
死を悟った劉備は、息子・禅が無能であったら、孔明が国を継ぐようにと言い残す。

劉備の死は伏せられ、対外的に馬超の死であるかのようにされ、呉との交渉を進める。
そして、陸遜と会談の末、ごとの和平にこぎつける。

行方をくらませていた馬謖が孔明の元に再び現れる。
孔明の側近として、馬謖は常に孔明のそばで仕事をしていた。

馬超は英に、孔明と馬謖の仲が怪しいとからかう。
英は孔明の本心を探ろうとし、孔明は英との結婚を決意する。

225年、南蛮の地で反乱が起きる。
孔明はこれを、昆明族の長になった孟獲もあって、無事に解決する。

街亭の戦いで指揮をまかされた馬謖に従っていた喬は、山の上に陣を築くことを進言する。
しかしこれによって蜀は大敗し、救援に向かった子竜は怪我をする。

馬謖と喬は処罰のために成都に護送されるが、子竜が助ける。
だが子竜は、街亭の戦いでの怪我が元で、まもなく死んでしまう。

孔明は涼州の平和を取り戻し、馬超との約束を果たす。
そして234年、孔明は5度目の北伐のため、五丈原に陣を敷く。


感想・みどころ

孔明の暴走に際して、命懸けで止めようとする劉備、子竜、さらに馬超。
孔明は彼らの信頼を感じ、呉への派兵を思いとどまる。

民のことを死ぬまで案じ続けた劉備。
視の間際で、実質孔明に国を譲ると言い残してこの世を去る。

劉備の死は対外的に馬超の死とさる。
そんなわけで、物語の中では馬超はその後も行き続ける。

街亭の戦いの戦いでの布陣は、孔明の養子の喬の進言によるものとなっている。
「泣いて馬謖を斬る」の場面は描かれず、馬謖と喬は子竜に助けられる。

孔明の主騎として、孔明の身の危険を幾度となく救ってきた子竜。
最期の最期まで孔明を救い、この世を去っていく。

そして、孔明は五丈原で仲達と対峙する。

「君が国政をとれ」

2012-06-02(Sat)

諏訪緑『諸葛孔明 時の地平線』(文庫版)⑦


諸葛孔明 時の地平線 7〔文庫〕 (小学館文庫 すA 12)諸葛孔明 時の地平線 7〔文庫〕 (小学館文庫 すA 12)
(2009/12/15)
諏訪 緑

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あらすじ

218年、曹操は劉備と戦うため、長安まで兵を進め、膠着状態となる。
状況を打開するために馬超は捕虜交換の際に矢を放ち、夏侯淵を一騎打ちで破る。

翌年、孔明は馬謖の手引きした士燮の刺客に襲われる。
馬謖は馬超にそれとなく気づかせ、子竜もなんとなく異変を察知していた。

一方、荊州では関羽が陸遜によって苦境に立たされていた。
219年の暮、関羽は呉軍によって捕らえられ処刑され、その首は曹操の元に送られる。

翌220年、曹操は病に臥せっていた。
皇帝を廃し曹丕を帝位に着かせることを言い残し、この世を去る。

221年、劉備も帝位に着く。
その年の7月、劉備は荊州出兵の日を迎えていた。
しかしその直前に、張飛が部下の裏切りにあって殺されてしまう。


感想・みどころ

士燮に育てられた馬謖。
馬謖は士燮の指示に従い、漢人同士で血を流させるように仕向けていた。

兄である馬良はその事実を知り、馬謖を孔明の元から去らせ、
馬謖の罪も自らが背負う覚悟をする。

関羽、張飛、曹操。
英雄たちは次々と世を去っていく。

そして、劉備も病に臥せってしまう。

「おっしゃってください
 命じてください
 どうぞ この孔明に」


2012-06-01(Fri)

諏訪緑『諸葛孔明 時の地平線』(文庫版)⑥


諸葛孔明 時の地平線 6〔文庫〕 (小学館文庫 すA 11)諸葛孔明 時の地平線 6〔文庫〕 (小学館文庫 すA 11)
(2009/11/14)
諏訪 緑

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あらすじ

だむの視察中に刺客に襲われて、命を落とした士元。
実につけていた帽子を残して、その姿は忽然と消えてしまった。

蜀の土地の農地の問題、少数民族の人々の問題など、仕事に追われる孔明。
そんな中、兄の諸葛瑾の息子の喬が養子になるために孔明の元を訪れる。

魏では司馬懿が軍事参謀になり、
呉では荊州の返還を画策する陸遜が不穏な動きを見せる。

215年、曹操は益州へ進攻する。
孔明と司馬懿は短い対面をする。


感想・みどころ

蜀攻略のために身を粉にして働いた士元。
もっと士元とよく話していればと、劉備も孔明も後悔する。

行政官として高い成果を挙げる司馬懿。
曹操はさらに軍事の経験をつませるため、軍事参謀に任命する。

蜀の奪還を画策する陸遜。
荊州に不穏な空気が漂っている。

「オレはお前が残した
 この蜀の地を生かしていく
 今はそれでいいか……?」


プロフィール

ももんが

Author:ももんが
しがない20代男子です。

マンガのジャンルは問わず、いろいろ読みます。

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